私たち介護職員は、患者さんと関わる時間が長く、密接です。食事やお風呂、ひげ剃り、整髪など、身の回りのことをすべて行います。

私は家族を介護する叔母の影響で介護士を志して進学。卒業後は親族の勧めで学童保育の指導員をしていましたが、結婚を機にやはり介護職に就きたく、入職して9年が経ちました。

今年4月回復期病棟に異動になるまで、8年間は療養病棟にいました。固定チームナーシングを採用している当院では、患者さんのケアの仕方を介護職員も責任を持ち看護師と決めます。長期の入院患者さんが多い療養病棟でケアを日々重ねていると、家族のような温かい気持ちが通うようになります。寝たきりの患者さんでもお部屋に顔を出したり声かけをこまめにしていると、目で思いを伝えてくれたり、声を出し、返事をしてくれることもあります。小さな変化にも気づけて、見られる喜びは、患者さんとじっくり向き合える熱川温泉病院の介護職ならではの魅力だと思っています。