仕事のやりがい

Vol.0162016.03
「患者さんの回復過程と
QOLの向上を目の当たりにして」
職種:
看護師
勤続年数:
1年11ヵ月

入職し2年が経ち、受け持ち患者さんとのかかわりの中で様々な事を感じ、学ぶことが多々あると実感しています。

自分の受け持ち患者さまの1人が3月にお亡くなりになりました。この患者さんは、入院時状態が悪く、最後の時を当院で迎えることを希望された患者さんでした。しかし、本人の生きようとする力と家族の支えもあり、状態が徐々に安定してきました。全身状態の管理を行いながら、車椅子へ移乗する事から始まり、経口で食事を摂取する事が出来るようになりました。その後、体位変換の際にベッド柵を握る、エプロンをつけようとする動作、スプーンやコップを口まで運ぼうとする動作が見られるようになりました。

話しかけた時の表情や食事を口から食べた時の笑顔が忘れられません。この症例から、患者さんの回復過程とQOLが向上していく過程を目の当たりにしました。患者さんのできることが徐々に増えていき、患者さん・ご家族さまと共に喜び、喜ぶ姿を目にすることで、看護のやりがい・楽しさを感じました。この症例から学ばせて頂いたことを、今後の看護に活かしていきたいと思います。